和84号

「和」 11月号(2008年11月発行)

 

巻頭言                                   

 

日曜・祝日、そして土曜日午後の診療もご利用

 

ください。」

 

 

 政治が何かと騒がしい秋になりました。消された年金問題、後期高齢者医療制度で、自民党の混乱は収まりそうもありません。医療や福祉も大切ですが、景気の大幅後退で、医者にかかれない人も増えてきています。糖尿病でインスリンを使い検査をすると、月に1万円近く自己負担がかかります。だから受診できない。だから糖尿病が悪くなり、合併症が悪化する。そのような悪循環の人が増えています。大変心苦しい問題です。
 
これはじっとしておられない、と、春から何度も国会に通って、いろんな人(政治家や官僚)にガンガン現場の意見を言っています。今年、議員会館の門をくぐったのはもう10回位になります。色々なものが見えてきました。一言で言うと、日本は、やはり福祉型国家に変えなくてはなりません。道路より医療に税金を使うべきです。医療機関は大事な社会資源です。県立塚口病院もちろん潰してはいけません。
 
そんな社会情勢の中、当院では、太田先生が副院長に就任し、谷口副院長と2人副院長体制になりました。また、木曜の夕方に、行岡先生の整形外科外来が始まり、整形外科は週3回に増えました。2階のリハビリ室には、ウオーターベットが配置されました。充実した診療が行えるよう、常にリニューアルしています。
 
待ち時間(診察前と診察後)が長いというお叱りの声を頂いておりますが、レセコン台数を増やすなど全力をあげてシステム改善に取り組んで参ります。職員一丸となって年中無休で診療し、近隣の多くの病院と密接に連携していますので、今後とも「身近なかかりつけ医」として、気軽にご相談ください。在宅医療の方も、チーム医療を意識して取り組んでいます。
 

定期的にメールマガジンも発行していますので、是非ご登録下さい。また、ホームページも大きくリニューアルして、私のブログも結構頻回に更新していますので、是非一度、覗いてみてください。

 

 

 

エッセイ                       

 

「年甲斐もなく阿蘇山まで青春ドライブしました」

 

 

 海外ではなく国内へ

 

 40歳代のお盆休みと言えば、海外に出かけることが多くありました。ハワイ、イギリス、フランス、ベルギー、北欧、アメリカ、カナダ、バリ島・・・。行こうと思えば誰でも行ける、日本人には大変なじみの深い外国を旅行し、仕事柄、いろんな病院を見学したり、医療制度について住民にインタビューしたりして、気分転換してきました。世界中でどこが一番住みたい場所だろうか、という興味もありました。しかし、今年は少しモードを変えて、国内へ、しかも自分で車を運転してどのくらい行けるか、フラリとあてのない旅に出ました。青春時代のようには行きませんが、気分は放浪の旅です。     

 

  まずは西へ進むことに

 

 まず、天気予報を見ると東の天気が悪いというので、フラフラと西へ向けて出発しました。淡路島を簡単に抜けて4時間ほどドライブすると、あっという間に松山に着きました。2ケ月前、講演を頼まれて来たばかりです。飛行機ではあっという間でしたが、車でもそうかかりませんでした。

 

 松山と言えば、やっぱり坊っちゃんの湯につかりましたが、芋の子を洗うような混雑で、多くの外人さんは目を白黒させていました。インターネットで宿を予約し、食事は地元の人に聞いた魚料理屋で食べました。翌日、10年前に行ったことのある内子町に立ち寄り、内子座をのぞくと、ちょうど県立内子高校の郷土芸能部の発表会が行われていて、全部見ました。若い皆さんの力強い和太鼓は、とっても素晴らしく、感動しました。高校OBの演奏や歌まであり、田舎の高校の純朴さ、少し大げさかも知れませんが、日本の良さを満喫しました。

 

その後、大好きな佐多岬に車を向け、先端付近にある三崎港に着きました。ここまで来たのは初めてです。三崎港からフェリーに乗り、豊後水道を渡ると、わずか1時間でいとも簡単に九州の佐賀関に上陸できました。はるばる来たぞ!という実感があります。

 

 九州上陸、ホースセラピー

 

 そこから、北へ行くべきか南へ行くべきか迷いましたが、とりあえず北へ走り、大分市内に入り、回転寿司で夕食としました。やはりネタは大変良く、大満足でした。ビジネスホテルに泊まり、翌日は血の池地獄などの地獄めぐりをしました。

 
次に、由布院を目指し1時間ほど走りました。ひなびた宿に泊まり、温泉三昧をしました。湯布院には、インターネット端末は少なく焦りました。翌日は、通りがかりの乗馬クラブで、幸運にも生まれて初めて馬に乗せてもらいました。通常、初心者はプロに引っ張ってもらうのですが、そこは違いました。簡単な説明のあと、いきなり馬に乗り、自分の足と手で命令を出すと、教わった通りに馬がちゃんと歩いてくれました。馬術ってこんなに楽しいんだ、なんて今頃気づいても遅いけど、お馬さんにはとても和ませて頂きました。乗馬の先生と「ホースセラピー」の話をしていると、淡路島のホースセラピーをされているある女性が共通の知人であることがわかり、世の中狭いもんだと思いました。さらに内陸に入り飯田高原という静かな民宿に泊まりましたが、さすがに寒い。散歩しても、牛はたくさんいますが、人や車には、全く出会いませんでした。
 
阿蘇の自然に囲まれて

 

翌日、憧れの地、神話の地である高千穂まで、爽やかなドライブをしました。なんとそこは宮崎県でした。東国東知事の写真があちこちに張ってあり、その人気ぶり、教祖ぶりが伺えました。古事記に天照大神が降臨したと記されている天岩戸神社にも参拝しました。800もの神様が集まって会議を開いたという、天安河原までは歩いてわずか5分でした。そこはパワースポットという言葉がふさわしい、とても不思議な空間でした。

 
翌日、阿蘇山までドライブしましたが、火口付近は硫黄臭が強くて呼吸困難になりそうでした。やまなみハイウエーの気持ちよさは格別で、スイスを思い出しました。あんな遠くに行かなくても、飛行機とレンタカーがあれば、2時間で日本のスイスを味わえることが分かりました。そこから一気に熊本市内を目指しました。夕食に立ち寄った炭火焼のご主人とは、なぜかすっかり意気投合しました。「阿蘇山の麓には、素晴らしい場所がいっぱいあるからそこに病院か介護施設を作って欲しい」と、いきなり頼まれました。確かに、こんな自然の豊かな所に温泉付きの病院があったらどんなにいいか、とは思いましたが。
 
旅の終わり

 

 本当は雲仙に渡り、長崎に寄ったあと鹿児島に下り、霧島から宮崎の日向に出て、フェリーで帰るつもりでしたが、九州は思っていたより広大でした。その計画だと2週間はかかることが分かり、泣く泣く断念し、黒川温泉経由で帰ることにしました。計画のない旅行だから仕方ありません。

 
夜9時に大分の佐賀関をフェリーで出発し、行きと同じフェリーに乗り、佐多岬に着きほぼノンストップで自宅に到着したらピッタリ午前3時でした。九州から6時間で帰りました。若い!と思うのは自分だけで、人に話すと「アホとちゃうか」と馬鹿にされました。      
5泊の放浪でしたがおかげで、リフレシュさせて頂きました。外国と違って国内は食事が旨いので、これからは時間ができれば温泉巡りになりそうです。

 

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