和79号
「和」 1月号(2008年1月発行)
○市民フォーラムに200人以上が参加
11月24日に開催された「生と死を考える市民フォーラム」には、200人以上の参加を得て大盛況でした。集い場さくらちゃんの丸尾氏、平安祭典の小平氏の講演には、大爆笑でした。大下大圓さんの特別講演は大変感動的で、特に、ご自身のお母さんを自宅で看取った場面には、涙する人も見られました。来年も是非、このような少しシンミリするけど楽しい市民フォーラムを是非開催したいと、心に誓いました。
○12月から4診体制になりました。
12月から一つ診察室が増えました。ドクターの増員に伴い、診察室が足りなかったのですが、4診体制になり、待ち時間が短縮されます。また、この時期は風邪の患者さんが多いのですが、「風邪クイック外来」体制をひいていますので、風邪症状のみの方は、出来るだけ短時間で診療が終わるよう努力しています。
○長尾院長の午前の外来、「予約優先制」へ
長尾院長の診察希望が多く、待ち時間が何とかならないかとの声が多かったのですが、
1月より、「予約優先制」といたします。当日でも構いませんので、お電話で予約頂いた患者さんを優先的に診させていただきます。予約がなくても長尾院長を希望される患者さんも、余裕のある限り診させて頂きますが、物理的に午前中40人程度が限界と考えています。私の他にも優秀な医師がいますので、私同様、ホームドクターになれるよう研燦を積んで参りますのでよろしくお願いします。
現在、常勤医師5名と、非常勤医師4名で診察していますが、頻回にミーテイングを重ね、チームワークのとれた診療体制を目指しています。まだまだ至らない点も多いと思いますが、さらなる努力を重ねて参ります。
尼崎をなんとかせにゃいいかん
流行語大賞に選ばれた東国東知事の「宮崎をどげんかせにゃいかん」にちなんで、「尼崎をなんとかせにゃいかん」が、今年のクリニックのテーマです。
3年前JR脱線事故で有名になった尼崎ですが、それだけではありません。公害喘息に引き続き、アスベスト中皮腫にこれから20年間は悩まされ続けます。今年4月から全国的に始まる「特定検診」(別名メタボ検診)は、尼崎がモデルになりました。尼崎はメタボの町として全国的に有名になってきています。
昨年は、悲しい報道がありました。クリニック近くに住む、80歳代の男性が、自分が病院で末期肺癌と診断されるや、同じく80歳代の認知症の妻を殺害した事件です。妻の介護など、将来を悲観した挙句の結末でした。妻は、介護保険の申請すらしておらず、せめてケアマネージャーが相談相手になっていればと、心が痛む事件でした。このような事件に至らなくても、我々自身、悲惨な事例に時々遭遇します。
せっかく真面目に働き、真面目に税金を払い、社会人としての責任を果たした生き方をしてきながら、肝心の人生の最後に、社会制度からの援助を受けられなかった、いや「受けるという方法が存在すること」を知らなかったというケースです。
日本という国は、年金問題に象徴されるように「お役所主義」が染みわたり、何かしてほしいなら自分で書類をそろえてお願いに来なさいという「申告主義」の国です。しかし、日本人の美徳からか、申告という方法を思いつかないまま、ずるずると助けを求めないまま、深みにはまっていく人たちも多くいます。
そのような市民の皆さんに少しでもお役に立ちたいと、今年はクリニック一同、外にさらに出ていきます。偉そうで恥ずかしい言葉ですが、「もっと皆さんの役にたとう」が、今年のクリニックの目標です。春までに、クリニックの敷地内に「医療・介護なんでも無料相談室」をオープンさせたいと計画中です。電話やネットでの、無料相談も始めたいと考えています。
さらに、由緒ある寺町のお寺さんや住職さんとももっと交流を持ち、地域が一体となって医療・介護に、もっといえば生と死に安心して向き合える街作りに微力ながら貢献できればと、夢見ています。(正月なので少し気が大きくなっています)
尼崎に最初に足を踏み入れて45年、開業してはや14年、尼崎は、本当に人情味あふれる面白い街だと思います。こんなに人間臭い街はありません。そして昨年、2回市内の高校に禁煙講演に行きましたが、想像した以上に素晴らしい眼の輝きをもった子供たちばかりでした。
今年は医師会の雑用も任期満了で、いくつか降りますます。その分、相談、講演などお声をかけて頂ければ、時間の許す限り引き受けます。(もちろん無料です)遠慮なくお申し出ください。当院には、医師・看護師・栄養士・ケアマネージャー・在宅コーデイネーターなどいろんな専門職もいますので、彼らも是非ご活用ください。
大言壮語してしまいました。今年の年末に、「ほら吹き」と言われないよう、こうやって自分にプレッシャーをかけながら、ついに50歳の大台にのる長尾は頑張るつもりです。今年もよろしくお願いします。




















