和78号

 

「和」 11月号(2007年11月発行)
 
終わりよければすべてよし
「生と死、自分らしい最期を考える市民フォーラム11.24」に
是非ご参加ください  
 
長尾クリニックあげての一大イベント
 我々は、毎日、生と死の狭間にいます。自宅や入院先の病院で亡くなる患者さんが、毎週2~3人います。「現代医療をもってしても、死は避けられない」ということは、誰もが
頭では理解していても、イザとなると大抵の方は、慌てふためきます。
 そこで、兵庫県いのちと生きがいプロジェクトの助成を受け、11月24日(土)に尼崎市中小企業センターで市民イベントを開催します。私自身もトップバッターとしてお話ししますが、ケアマネージャーや介護者を癒すボランテイアの代表、亡くなったあと慌てないようにと、平安祭典の方にも来ていただきざっくばらんな討論会もあります。メインイベントは、円空仏で有名な岐阜の千光寺の住職で、高野山大学のスピリチュアル学科教授でもある大下大圓氏の講演です。
 この6年間、毎月のように続けてきた尼崎健康大学の集大成ともいえる市民イベントです。無料で、どなたでも参加できますので、奮ってご参加ください。
 
空海と歩んだ1年間
 10月の連休、久々に京都に出かけ、一般公開されている東寺の講堂と宝物殿を見てきました。平安の仏の素朴さと、空海が配置したといわれる仏像の立体曼陀羅を堪能しました。半日で国宝を20点も見れたのは、関西在住者の特典でしょう。空海が所持していた首飾りや法具を間近で見て、なにか不思議な気持ちになりました。帰りに高尾ドライブウエイを通り、神護寺にも寄りました。紅葉にはまだ早かったのですが、保津川のトロッコ列車を山の上から、静かな空気の中、眺めてきました。
 この1年間に、善通寺、高野山、東寺と密教の三大聖地を巡りました。来年50歳になれば、煩悩を落とすため、お遍路さんに出ようかな。いや、枯れるにはまだ早い、もっと先のほうがいいかな、なんて考えているうちに、市民フォーラムが近付いてきました。
 常に新しいことにチャレンジしてきた長尾クリニックですが、この秋は、シットリとしたテーマで市民の皆様に迫ってみたいと思います。
 
エッセイ
 13の月の暦と在宅医療
1年は13か月
最近、「宇宙の暦は13のカ月」(小原大典著)という本を読みました。1年は12ケ月なんて現代人には当たり前のことですが、これはグレゴリオ暦というものだそうで、マヤ文明では13ケ月でした。日本でも20世紀に入ってからも、13の月の暦にするかどうかモメタこともあったそうです。この暦だと1ケ月はすべて28日で13をかけて364日、そしてどの月にも属さない特別な1日を加えて365日となります。13の月の暦での元旦(1月1日)は、7月26日(夏至)です。13の月の暦では毎月1日は日曜日で、2日は火曜日、・・・13日はすべて金曜日です。
 
シンクロニシテイ現象とは?
この暦を使うと、シンクロニシテイという現象が多く起こるし、それが説明しやすいとのことです。たとえば、今、電話をかけようと思った相手から電話がかかってきたり、会いたいと思った人が突然目の前に現れたりという経験は誰でもあるでしょう。しかし、これは単なる偶然ではなく、シンクロニシテイという現象です。
私自身も、「ずいぶんご無沙汰だが、あの患者さんどうしているのかな?」と考えた瞬間、その患者さんのカルテが回ってきたり、電話がかかってきて驚いたことが何度かありました。また、全く同姓同名の患者さんのカルテが連続して並んだことが2~3回ありました(呼び入れるのに困りました)。こういう現象をシンクロニシテイといいます。
虫の知らせというと笑われるかもしれませんが、在宅患者さんが亡くなった瞬間をなんとなく察知したり、私が偶然に往診に行く時間にあわせるかのように臨終なさったり、町医者が外来や在宅医療に携わっているととにかく、不思議な現象がおこります。そこでユングの集合的無意識とかトランスパーソナルなど難しい本を読み漁りました。
しかし、この13の月の暦を使うと、詳しい話は省略しますが、シンクロニシテイがよく説明できるそうです。そして宇宙感覚で前向きに生きることができるそうです。
単純な私は、さっそく13の月の暦のカレンダーを買い求めました。そして、しばらく実験的に13の月の暦を意識した生活をしてみます。その結果はまた報告させて頂きます。
 
時間割の存在
在宅患者さんは、学校の時間割のように1周間の時間割が決められています。何曜日はデイケア、何曜日は訪問看護とか結構忙しいものです。訪問診療に行こうと思っても、ショートステイや祝日に重なり思うように日が作れないこともあります。最近は月曜日問題といって、月曜日に祝日や振り替え休日が重なることが多いことで、スケジュール調整に苦労します。でも、13ケ月の暦だと非常にやりやすい気がします。この暦は在宅医療には非常に向いる気がしました。
皆さん、クリニックの診察室に変なカレンダーが貼ってあったり、変な日付けの手帳を眺めていたりしても驚かないで下さい。また、月曜日なのに、「今日は金曜日だね」と言ったり、12月なのに「今日は6の月だね」とか呟いていても、認知症と間違わないでくださいね。

Top