震えている、電力会社のこの冬

2012年01月27日(金)

某電力会社とその子会社、3社の産業医を拝命して17年目になる。
毎月、職場巡回をするがみなさん寒さに震えながら仕事をしている。
ストーブを焚いて、ジャンバーを来て、膝かけをして仕事をしている。
全国に54基ある原発は、ほとんど稼働していないそうだ。
たしか、3基だけ。
関西は敦賀の1基だけ。

電力会社は、率先して、節電に取り組んでいる。

職場の蛍光灯の4分の3位は消えている。
抜いてある。
あるいは、センサーでつくようになっている。

室温はどの部屋も例外無く、17度に設定されている。
結構寒い。
各部屋に新しくかった石油ストーブがついている。

みんな、コート、ジャンバー、フリースなどを羽織っている。
膝かけに、手袋、腰巻、レッグウオーマーなどで防寒している。
みんなカイロを入れて震えながら仕事をしていた。

産業保健の言葉で言えば、
寒冷環境での特殊作業となる。

これで、事業所の15%の節電を目指している。
国の目標は、10%の節電。
しかし、電力会社は、率先して15%節電で模範になろうとしている。

残った1基の原発が停止したらどうなるのか?
とても厳しい。
実は、現在でも四国電力から少し調達しているそうだ。

電力需給は、一瞬でもショートしたら、全部が停止する。
だから、9割を超えたら危険域。
絶対に、一瞬でもショートさせてはいけない。

もし97%を超えたら、幹部社員の携帯が緊急地震速報のように鳴る。
暖房はもちろん機械の電源を落とすことになっている。
私は、一般市民にも地震速報のような緊急警報を出すべきだと思う。

一般家庭には、あまり実感はないだろう。
1割削減は、大企業にしわ寄せがきている。
産業にジワジワ影響が出始めている。

尼崎では火力発電所は、テレビ工場に変わった。
しかし、そのテレビ工場が撤退する。
ならば、また火力発電所に戻してもいいのではないか。

変な話だ。
変だけど、仕方が無い。
その時と、今は違うのだ。

たぶん、この冬は乗り越えられるだろう。
しかし、本当の危機は、今年の夏だ。
原発=ゼロ、火力そのままで、夏を迎える。

しかし、本当にそうなったら、裸で過ごすしかない。
大変なことだ。
しかし、これが現実。

機会があれば電力会社の暗さと室温17度を体験して欲しい。
電力会社は、ある意味、節電モデルハウスでもあるのだ。
電力会社も大変な時代だ。







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この記事へのコメント

「総括原価方式」
利益=経費×3%

合理化をすれば儲けが減る、賃金を下げれば儲けが減る、
自社ビルを一等地に建てれば儲けが増える、ムダな仕事をすれば儲けが出る、
残業・出張をすればするほど儲けが出る、経費が高い原発を増やせば増やすほど
儲けがでる、火力発電の原料である液化天然ガスが高騰すればするほど儲けがでる。
会社の備品や固定資産を高いものに更改すればするほど儲けがでる。CMを流せば
流すほど儲けがでる。
その経費は全部国民が払う。国民も無知だから自動振替で料金を支払う。
だから電力会社は反省しない。
今はマスコミから叩かれているから単なるパフォーマンス。
しかし、一般職員には罪は全くありません。
全ては政官業の「おんぶにだっこ」を容認してきた国民が全ての被害者となる。

これが電力会社の経営の仕組み。

外で働く私のような者は氷点下の夜中でもジャンパーと軍手だけで震え上がっています。

Posted by kawasaki at 2012年01月28日 08:27 | 返信

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