本当のことを言おう

2010年09月02日(木)

在宅医療が浸透しない最大の理由は、365日24時間対応の煩わしさ。しかし、
有名在宅医は、講演会などで「夜中はほとんど呼ばれない」と口をそろえたように言います。
私は、本当のことを言います。「私は特別要領が悪いので夜中によく呼ばれます」。
夜中に呼ばれないという在宅医は、凄いと思います。
私は、2日に1回は深夜の電話に起こされますし、
週末や深夜に往診しない週はまずありません。

私がよほど要領が悪いのでしょう。そういえば、
昔、病院の当直をしていた時も、夜中に診る患者さんの量が
普通の医者よりひとケタ違っていました。(実に多かった)

当直の看護師からは「患者を呼ぶ医者」として敬遠されていました。
現在もそれが続いているようです。
本当によく呼ばれます。

「ほとんど呼ばれない」という医者を、5つのパターンに分けてみました。

1)呼ばれても実質無視する。(適当に電話を切る)
2)呼ばれたら「救急車を呼べ」と言い放つ。
3)呼ばれないように、普段から最大の工夫をする。
4)結構呼ばれるのに、「あまり呼ばれない」とミエを張る。
5)本当にあまり呼ばれない。

私の勝手な推測では、
1)は、本当にいい加減な在宅医。=うらやましい・・・
2)は、高専賃を縄張りとする、在宅専門クリニック。=偽物
3)は、かなり達者な在宅医。=本物の実力派在宅医
4)は、見栄っ張りの在宅医。=本物もいる。
5)は、患者数が少ない。ないし、医者の地位が高い田舎の在宅医。

当然のことながら、緊急コールの頻度は患者数に比例するでしょう。
患者数30人程度では、ほとんど呼ばれないでしょう。
100人を越えると、時々呼ばれるでしょう。
200人を超えると、かなり呼ばれるでしょう。(当たり前!)

幸いなことに、訪問看護師さんが、7割をカバーしてくれます。
しかし、何割かは、やはり医者自身が動かなくてはなりません。
疲れている時など、本当に辛い往診があります。

しかし、私は、自分では真面目に対応しているつもりです。
たぶん、昔の医者は、もっともっと真面目だったことでしょう。
そう思って、眠くても目をこすりながら往診しています。

講演すると、必ず、在宅をしたことのない医者から質問されます。
「夜が大変じゃないですか?」と。
これまでは、「そんなに大変じゃない」とエエ恰好していました。

しかし、これからは、本当のことを言おう。
「結構呼ばれますよ。僕みたいに要領の悪い医者は本当に辛いです・・」
こんなこと大きな声で言ったら、在宅推進派の厚労省に怒られるかな?







2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

この記事へのコメント

長尾先生には頭が下がる思いです。
我々在宅介護でも深夜に急に呼ばれる事があります。
何社も関わっているのにうちに電話が掛かってきます。
他社も平気で何かあったら◯◯に電話すればいいと言うんですよね。(深夜に対応できる者は数名しかいないんですが・・)
駆けつけてみたらベットの下に落ちたリモコンを拾ってくれって事だったり、雷が落ちて呼吸器が止まったら不安だから一緒にいてくれって事だったり・・

本当に辛い時もあります。他のスタッフの事を考えると自分で動いてしまいます。時には俺はよく頑張っている・・と自分に酔いながら対応してます。

我々在宅介護は医療行為もできず緊急対応の範囲は狭いですが我々には我々の出来る事があると思って今日も明日も頑張ります!

Posted by 板野 at 2010年09月03日 04:04 | 返信

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:


  • apital 町医者だから言いたい!
  • 長尾クリニック
  • Dr.和と一緒に仕事をしませんか?
  • 長尾クリニックメールマガジン まだまだ知らないDr.和情報がてんこもり!
  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ
  • にほんブログ村 病気ブログ 医療情報へ
  • にほんブログ村 介護ブログへ
  • ブログランキング・にほんブログ村へ