赤ちゃん還りした母親を介護する娘さん

2010年08月24日(火)

認知症終末期。赤ちゃんに還った母親の介護をする娘さん。
最初は、泣いていたが、半年もすると慣れてきた。
娘のことを「お母さん」と呼ぶ母親を、孫たちと一緒に看取った夏。
人生とは不思議なもの。
裸で生まれて裸で死ぬ。
赤ちゃんで生まれて、赤ちゃんにもどって死ぬ。

90年前に我が娘にした同じことを、今度は娘が母親にしている。
実の娘を呼ぶ言葉はいつも、「おかあちゃん」。
第3者として、不思議な思いで眺めていた。

ゆっくり、ゆっくり、ゆっくりと、1年かけて衰弱。

認知症があっても、「老衰」という言葉の方が似合う。
もう死にますと、何度も言ってが死ななかったので
気を緩めていたら、自然に息を引き取った。

胃瘻は望まれなかった。
こんな「普通」にあまり出会わなくなったこの頃。
スタッフ達もゆっくりと、生病老死と寄り添えた。

それにしても、見事な「因果」を見た。
こんな「因果」は、いいもの。
いつもこんな穏やかな最期だったらいいのに・・・

人が亡くなったのに、
まことに不謹慎だけど、
気持ちがスッキリした、夏の1日でした。



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この記事へのコメント

院長先生、いつも治療しながら人も診て
いらっしゃる姿勢に尊敬いたします。
老衰で穏やかは良いことだなぁと思います。

Posted by st**yminmin at 2010年08月26日 12:07 | 返信

st**yminmin さま、長尾です。
いつも応援ありがとうございます。
老衰まで生き切りたいものです。

Posted by 長尾 at 2010年08月26日 03:46 | 返信

私の祖母も老衰でした。私の育ての親でしたが、かわいらしい性格で、最後も、かわいらしい顔で静かに亡くなりました。人生最大のショックでしたが、当時一緒に住んでいて自宅で亡くなりました。一生懸命に介護をさせてもらえたので、今となっては、私も満足しています。家族みんなに見守られて旅立ちました。祖母の旅立ちのときに長尾先生に出会っていたらなと思います。これからは祖母が喜ぶような生き方をしていきたいと思っています。

Posted by Fukushima at 2010年08月27日 02:44 | 返信

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