
医療訴訟の勉強会とは、年に一度のお化け屋敷
2010年01月31日(日)
医師会員には年に1回、医療訴訟の勉強会への参加が義務づけられています。昨日はこの秘密の勉強会がありました。医師会に入会することは実は医療事故の保険に加入することです。医師会活動とは公益事業だ!と言っていますが、悲しいかな医師会に入会する意味には「損害保険へ加入する」という側面もあります。ご存じのように医療訴訟は増加の一途です。誰でもミスを犯します。もはやブラックジャックは幻想なのです。

訪問看護師の悔し涙
―当直医を恐喝してしまいました―
2010年01月30日(土)
忙しい1日でした。嵐のような外来に、一人の老人が飛び込んできました。「妻が夜中に廊下で倒れてしまい起こせないのでそのままにしていたら意識が朦朧としてきた」と。在宅患者さんなのでさっそく訪問看護師さんに見に行ってもらいました。「意識はあるが朦朧としている。手足も動き脳血管障害ではなさそう。ただ体温が32度と異様に低い。点滴をしようにも血管が全く出ない」との報告がありました。私も診に行きましたが、様子がおかしく入院が必要と判断しました。訪問看護師にかかりつけの地域で最も信頼されている基幹病院に電話をしてもらいました。しかし、当直医は難癖をつけて断りました。2回目の依頼も断られました。看護師の悔し涙を見て、つい当直医を恐喝してしまいました。

自宅に帰ってすぐにチューブを全部抜きました。
2010年01月29日(金)
慢性心不全で入退院を数回繰り返している在宅患者さんがいます。大変穏やかで我慢強くいつ訪問しても「私はいつ死んでもいい」と笑顔で話されます。ずっと悪かったのですが、正月明けに心不全がどうしてもコントロールできなくなり、入院となりました。ところが食べられないため鼻からチューブが入り、膀胱にもチューブが入りました。「死んでもいいから家に帰りたい、家に帰ったらすぐにチューブを抜いて欲しい」と連日ご家族から電話がありました。私は、「よっしゃ」と答え、2日前退院された直後にそのとうり実行しました。抜くだけですからこんな簡単なことはありません。もちろん勝算を計算した上での実行です。

ピンピンコロリの末期がん
2010年01月28日(木)
昨夜も末期がんの方を一人、看取らせて頂きました。1年間に及ぶ闘病生活の果てに強い意志を持って選んだのは在宅医療。たった3週間でしたが、身内にご挨拶や遺言も残されました。集まった沢山のご家族の顔には涙とともに笑顔がありました。爽やかな深夜でした。午前診の最期に、1ケ月前に亡くなった末期がんのご家族が挨拶に来られました。この方の在宅期間はわずか2週間でした。この間、結構元気で食べて動けてピンピンしていました。49日法要が済んでも奥さんの悲しみはまだ相当です。でも、弱ったのは最期の2日間だけでした。昨年看取った20代の末期がん女性などは、ピンピンしながらも突然亡くなりました。末期がんでも「ピンピンコロリ」はあるのです。

抗がん剤の是非、手術の術式など、町医者が相談相手になっています。
2010年01月27日(水)
新型インフルがしつこくまだ流行っています。季節性のB型インフルも毎日、出ています。普通の風邪と全く区別がつきません。インフル騒動からもう半年以上経ちます。新型インフルワクチンは不人気です。輸入物だと誰も打たないような気がします。大量破棄ではないでしょうか。感染症診療の横で、毎日がん患者さんのよろず相談に乗っています。沢山の資料を持って心配そうな顔をした患者さんとご家族が診察室に入ってきます。「抗がん剤をするか、とか、どんな手術を選ぶのか」。町医者が相談相手になっています。こんなんでいいのでしょうか?

「たかがい恵美子」という日本の宝
2010年01月26日(火)
昨夜はご縁あって「たかがい恵美子」さんという看護師さんを囲んで食事をしました。彼女は現場の看護師から日本看護協会、厚生労働省で働き、この夏の参議院選挙に自民党から出馬されます。彼女を知ったのは昨年の兵庫県看護連盟の講演会です。たかがいさんは、看護師さんの団体から二度と出ない人材だと思います。現場を良く知っている、キャリアを積んでいる、優しくユーモアがある、そして体格とルックスが良い。すべてを持っている女性です。http://www.takagai-emiko.net/index.html

善意の拉致入院、悪意の拉致入院
2010年01月25日(月)
3日前のブログで、「地域連携室は善か悪か?」という過激なことを書きました。過激ですが本当のことです。今日は「善意の拉致入院、悪意の拉致入院」につ いて書きます。この数年間、「病院から退院したいけど退院させてくれない。どうやったら退院できるのか」という相談を受けます。慢性期病床の話です。中に は「お金はいくらでも払いますから病院から家に連れ戻しに一緒に来てください」といきなり初対面で懇願されることもあります。なんだか北朝鮮からの救出作 戦のようです。ご家族には「医療にも治外法権があって、一旦入院したら私の力では退院させることはできません。拉致入院から救出できるのはご家族だけです」と入れ知恵をするのが精一杯です。

天下分け目の外国人参政権議論
―金美齢という生き方―(長文です)
2010年01月24日(日)
今週末は大阪にいました。昨日の自分の講演、そして今日、大阪である2つの講演会を聞くのを楽しみにしていました。中丸薫氏のワールドレポートと「たかじんのそこまで言って委員会」です。中丸氏の講演会にお金を払ってイザ入口の扉を開こうとした瞬間、携帯電話が鳴りました。末期の患者さんが亡くなったと訪問看護師からの連絡です。昨夜も深夜に往診しました。慌てて戻り死亡診断書を書いてご家族とお話しました。これで中丸氏の講演は諦めました。1時間遅れで始まる、「たかじんのそこまで言って委員会」に少し遅れて参加しました。

長尾クリニック 院長
長尾和宏
昭和33年生まれ
AB型
香川県善通寺出身
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