
余命2週間なのにベッドも借りられない介護保険は自作自演の詐欺
2009年07月31日(金)
先 週、余命1ヶ月の末期がんの患者さんがもだえ苦しんでいました。痩せこけて寝たきり状態でした。麻薬で痛みを取り、ステロイドで食欲を出させると、一瞬元 気になりました。たいていこのあたりで市の認定調査員の登場となります。一瞬だけの最高の状態で評価がなされます。しかしその数日後、再び寝たきり状態へ 戻りました。案の定、介護認定調査の結果は「要支援2」でした。このままでは介護用のベッドのレンタルさへ出来ません。今度は役所に「ベッドを借りる医師 の意見書」みたいな書類を書かなくてはなりません。アホらしくなりました。余命1ヶ月でも介護保険が使えません。何のための保険でしょうか。

西宮の山の上への往診で涼しさを満喫
2009年07月30日(木)
久々のほぼ快晴。空を見上げながら、西宮の山の上にあるお宅まで往診しました。涼しい!!ここは別天地です。思わず泊まりたくなりました。
各政党のマニフェストが出そろいました。なんだかスーパーのチラシのようで迫力を感じません。もっとビックリするようなマニフェストは作れないのでしょうか?勝谷誠彦氏著「代案を出せ」のような、思わずハッとするようなマニフェストを見てみたいものです。
革命とはいかなくても、ビックリするような改革を望みます。一言で言うなら官僚や裕福層が「甘い汁を吸えない世の中」にしないといけません。政管の癒着打 破でしょうか?これまでの与党政治家や高級官僚は、本来なら責任をとっていったんクビにすべきです。それくらいの厳しさがこれからの政治には求められるで しょう。

マスコミと懇談するも、もうフライデーはされないぞ。
2009年07月29日(水)
夜はマス コミの方が来られて「開業医として衆議員選挙にかける思い」を聞かれました。政権交代する以外にどんな選択肢があるのですか?と思わず聞き返しました。私 なんかのコメントは何の影響力もないはずですが、2ヶ月前にフライデーに間違った記事が出てしまいビックリしたトラウマがあるので、思わず身構えながら、 話をしました。

1日中、地域医療連携の会議をしていました。
2009年07月28日(火)
道はまだ遠い。昼間は、尼崎地域医療連携・勤務医委員会の司会をしました。この委員会で1年かけて作ってきた「尼医ネット」の完成までもう一歩です。完成したあとは、この冊子がどれくらい活用されるか検証しなければなりません。
夜は、私が言い出しっぺの「尼崎・在宅医療の病診連携を考える会」の世話人会でした。次回は岸和田の出水先生に講演頂くことに決定しました。外来は少し暇ですが、在宅は毎日ゴタゴタしています。

悪いのは全部医者のせい
2009年07月27日(月)
最 近、患者さんからのクレームの電話が多くなってきました。何でもかんでもとにかく文句を言われます。風邪が治らない、膝が痛いのが治らない、は分かるとし ても、さっき足を挫いたのはお前の治療が悪い、となると、「何でも悪いのは医者のせい」といった感さえしてきます。不景気で皆さん、イライラが溜まってい るのでしょう。重症糖尿病の方が来られて、インスリン治療を勧めたり血液検査の話をすると、逆切れされることもシバシバ。医療費がかかるからと遠慮して検 査をしないと今度は「なぜ検査もしないのか」と多叱りの電話が入ります。気がつけば1日中、謝ってばかりです。開業医がこうですから、勤務医はもっと大変 だと想像します。
まっとうな医療をしようとしても、そのとうりにできないことが多くなってきました。政治の歪みが医療の現場を直撃しています。しかし、良好な医師・患者関係を保っている例も多数あり、2極化しているようにも感じます。

早朝に肺がんの在宅患者さんが逝く。夜は東京でリウマチの勉強会
2009年07月25日(土)
早朝に肺がん患者さんが逝かれ往診しました。今週は結局4人の在宅患者さんが逝かれました。書きませんでしたが在宅で5年間診た認知症の患者さんも脳出血 で病院で亡くなられました。僕が好きだった患者さんです。寂しい。医者といえども人間ですから大声で泣きたくなります。今朝逝かれた患者さんは、見事なタ バコ病でした。少なくとも2、3日前までタバコを吸っておられました。私が訪問すると慌てて紙に押し付けてタバコの火を消していました。一応、悪いとは 思っておられるのだなと思いましたが、いまさら何も言いませんでした。大学病院から末期で紹介されて1年、外来から在宅になって丁度3週間でした。
午前中に禁煙関連の患者さんが7名来ました。3名が新患さんです。嬉しいし予防医療はやりがいがあります。
午後から肺気腫で酸素を吸いながらタバコが止められない、別の在宅患者さんを訪問し、ご家族と小1時間、今後の禁煙治療について話しをしました。チャンピ クスを半量のませると少しはタバコの本数が減りますが、変則的な使用法です。「酸素を外して息苦しくすればタバコが止められる」と、禁煙仲間のメーリング リストで教えて頂いたので御家族にさっそく提案しました。けっこう乗り気のようでしたが、禁煙入院の方に話が決まりました。
新幹線の中でメールをチェックしていると、民主党のマニュフェストにタバコ政策があることに気がついた方からの投稿があり、嬉しくなってついレスをしてし まいました。拙書「禁煙で人生を変えよう」は、まず国会に禁煙を訴えるために書きました。議員会館入り口には喫煙所があります。これはまさしく日本国の恥 です。FCTC(たばこ規制枠組み条約)の存在すら知らない国会議員は全員辞めてもらわないといけません。「禁煙は国会から」です。国民に見本を見せてもらいましょう。そのためにも政権交代が必要です。政権が交代したら、真っ先にやって欲しいのが禁煙政策です。
東京でのリウマチの勉強会には2600人の医師が集まりました。リウマチに使う生物学的製剤についての専門的な勉強会です。当院でも多くのリウマチ患者さ んがおられますが、難渋例は病院のリウマチ専門医に紹介して生物学的製剤を導入しています。今後ますます密接な連携をしなければとあらためて思いました。

午前中に胃がんの在宅患者さんが逝く。夜は在宅部の4人新人の歓迎会
2009年07月24日(金)
午前中に胃がんの在宅患者さんが逝かれました。嵐のような外来診察中だったので連日訪問して頂いた別の医師に看取ってもらいました。麻薬のお世話になりましたが穏やかな最期でした。しばらくは外来で見ていましたが、在宅医療になって丁度1ヶ月でした。
3 時から近くのホテルで田中康夫氏の兵庫8区からの出馬会見がありました。その後、勝谷誠彦氏、鳩山代表らを加えた大物3人がクリニック近くの商店街を練り 歩きました。選挙が近くなると商店街やクリニック周辺は活気づきます。各候補の選挙事務所はわがクリニックを囲むように存在します。尼崎は日本のヘソで す。「尼崎から日本が変わる」と書いて世に問うた拙書「パンドラの箱を開けよう」は先週、紀伊国屋書店のベストテン入りしていますが、本当にそうなりそう な予感です。
今 夜は当院の在宅チームの新人4人を迎える歓迎会が駅前の居酒屋であり、私も参加しました。美人スタッフ達に囲まれ久々に幸せな気分になりました。飲み足ら ず、近所の行きつけの飲み屋に寄るとゴルフ仲間や在宅医療の大御所が入って来られ、またまた午前さまとなってしまいました。ちょっとお疲れです。

恐喝入院のはずが今夜は着信拒否に会ってしまい失敗。その後、大阪の愛国心溢れる候補者さんと終電まで熱く飲みました。
2009年07月23日(木)
昼間は出版社と打ち合わせ。拙書「町医者冥利」の改訂版の企画を練りました。
19 時ころ、今朝看取ったばかりの若い患者さんの親からの電話がありました。娘が亡くなったショックで癒着性の腸閉塞を起こしたようです。私がすぐ横にある某 公立病院に電話したら、若い内科当直医が出てきて偉そうに言います。下手に出てひととおり事情を説明すると「腸閉塞は外科だから内科では診れません」と言 いました。「手術は必要ありません。絶食と点滴だけで充分です」と説明すると、今度は「ベッドがないから受けられません」と言い断ってきました。嘘つけ、 ベッドがあることは知っているぞと、電話をかけ直すと今度は管理当直と名乗る外科医が出ました。「ベッドは確かにあるが、腸閉塞は内科の病気だからダメ だ」と言いました。「内科当直は外科だと言うから外科に頼んでいるんだ。どちらでもいいではないか」と、食い下がると、「その内科当直医を呼び出して再度 頼んでくれ」とのこと。要するに、院内たらい回しが始まった。再再度、内科当直医に電話すると、今度は処置中で電話に出られない、との返事。そこから何回 電話しても出なくなった。ちょっと恐喝を使ったら、今夜は着信拒否で返されてしまった。要するにこの研修医は最初から診る気がないのだ。長年の勘で、その 気があるのかないのか最初の10秒で分かる。たいていは恐喝してごり押しで入院させてきたが、今夜は着信拒否という新しい手を使われてしまった。それかれ で2時間近く経過。結局、患者さんは、20kmも離れたが大学病院に救急搬送されました。明日、子供の通夜が自宅の目の前であり、目の前が公立病院なの に、その事情を何度説明しても、僕の頼みを無視し続けた研修医?を恨みました。この医者には労働問題は関係ない。ただただ働きたくないのだ。公務員体質の 医者は最低だ。こんな医者は医者をする資格はない。当直をさせている病院にも少しは考えて欲しい。本当なら実名告発したいが、私も年なのでこれくらいにし ておこう。
そ の後大阪選挙区から立候補している、知り合いのある候補者さんの事務所を訪ねました。彼と出会ったのは半年前。関岡英之氏の名著「奪われる日本」をめぐっ て意気投合しました。年次改革要望書に従って行われただけの一連の政策の本質を知っている議員さんが一体何人いるのでしょうか。そんななか、彼は真摯に政 治努力を続けてきました。ガード下の焼鳥屋の外の小さなテーブルを囲んで、そんな真面目な議論を深夜までしている2人は、はっきり言って変です。僕が「君 は変な人だね」と言うと、「先生の方がもっと変ですよ」と言い返されてしまいました。彼の健闘を祈って改札で恋人のように別れました。
大阪の郊外から終電の各駅停車を乗り続いで帰宅すると午前1時でした。

長尾クリニック 院長
長尾和宏
昭和33年生まれ
AB型
香川県善通寺出身
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